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押入れのちよ [小説]

コーヒー片手に読み終えてきました
マックが本格的に読書プレイスになってきてる
というかそこ以外で読んでないなー
あと、行くなら昼下がりか深夜だね


これも短編集、収録されてる作品は
・お母さまのロシアスープ
・コール
・押入れのちよ
・老猫
・殺意のレシピ
・介護の鬼
・予期せぬ訪問者
・木下闇
・しんちゃんの自転車
本のタイトルになってる押入れのちよももちろんだけど、他の作品も漏れなく面白かった
幽霊といえば悪意にに充ち満ちた恨み辛みの塊で描かれる事が多いけど、この本の中ではどれも綺麗なままでむしろ人間よりも善意で満たされてた
こういう趣向もいいよね……
幽霊妖怪の類を好意的に描いた作品っていいよね……
そういった話が好きな人なら是非読んでおくべきな一冊なのかな
ちよかわいいよかわいいよちよ
ジャンルで分けるとホラー、ミステリ、オカルト?
短編集だから分けることもないんだろうけど
人間の部分だけを見れば、何か恨みでもあるのかという程に人間(大人)の闇ばかりを描写しているし、かなりのブラックユーモアが詰まってる
幽霊関係はどれも優霊物語、読んだ後ほっこりできる
うーむ、作者は人間が嫌いなんじゃろうか……

収録されてる作品たちはよく叙述トリックが用いられていて、「あ、やられた」と何度か思わされた
あと作品の幅が結構広くて、色々な方面で楽しませてくれる
またか、と思うのはサルビアの花くらい
サルビアの花の蜜をちゅーちゅーするのって良いよね
あの形はどう見ても吸って い い の よ って言ってる
ちゅーっと気分はミツバチだよ

収録されてる作品の中で、殺意のレシピと介護の鬼、予期せぬ訪問者は読んだ記憶があったんだ
もしかすると以前立ち読みでもしてたかな、と考えてた
朧げな記憶で、何かの番組でこの本が紹介されてて、それなりに凄い人が
特に殺意のレシピが個人的に一番面白かった、やってる事は残酷なのにその描写、そしてオチも含めて思わず笑ってしまった
と評してた、多分
そしてそれを見たすぐ後に本屋に行く機会があって、立ち読みしてたんだと思う
その時ニヤリとしてしまってたのかな、だからそのまま次、また次の作品まで読んでたんだろうな
今回二度目だったけど、やっぱり面白かった

あとは猫だね
猫は人間よりも怖かった


読み終えた本をまとめて棚に並べようとしたら、読みかけだったり開いてない本がいくつか出てきた
新しい本を漁りに行こうかと思ってたけど
もうしばらくは大丈夫かな

そういえば実家で読み終えたヘレンESPを放置してたら
家族が読んでたらしい
かなり好評だったけど
やっぱりフランケン・ふらんは読ませない方がいいのかな
……まあ、手元に単行本がないから読ませられないけどね
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れむこ

マックでコーヒー読書良いなあ、学生や子供が多くってとても集中できない~ってなりそうだと思ったんですが~
時間帯ですかね。
by れむこ (2010-05-21 13:42) 

多田

活字を見ると蕁麻疹ががが

なのでマンガしか受け付けないなぁ
by 多田 (2010-05-21 14:03) 

しばむらさき

死とかゾンビみたいな幽霊とか
血とか肉とか?で捉えてしまう怪談集が多い中、
本当に恐怖できる内容の作品ってちょっと少ないかなと思う今日この頃
映画なんかにはよくありがちだけど、
ドッキリをホラーとして扱うのは心臓に悪いので俺によくない
暗闇からぞわぞわとしみこんでくるような、そんなホラーが私は好きです
抽象的過ぎる・・・かな
by しばむらさき (2010-05-21 18:39) 

おさぱん

>れむこさん
人が多くて騒がしい時間帯だとちょっと読みづらいかなー
ギャンギャン騒いでる学生もたまにいるしw
でも人の動きが無い時間帯なら静かだし、客がいたとしても皆本読んだり書物したりで読書にはもってこいだよー

>多田さん
活字に拒否反応……!
活字でしか表現できない所もあるから抵抗なく読めるようになると随分と面白い世界なのよー
受け取る情報量が多いマンガよりも華がないように感じたりするかもしれないけど
その余白部分が読み手に依存している分、それだけ自分の色で読めるから楽しいのよー

>しばむらさきさん
同じく絶叫、スプラッタ系は苦手だなー
ただ気分が悪くなるだけで、恐怖もあまり感じないし……
怪談とかジャパニーズホラーになるのかな
あの背筋がゾクゾクする感覚こそホラーの醍醐味だよね
嫌でも恐ろしい展開を想像させられてしまうところとか
「くるか、くるか!」じゃなくて「……え、もしかして?」って感じが
by おさぱん (2010-05-22 00:08) 

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